実際にはガリレオ以前にこの種の機器がすでに存在していたようですので、ガリレオが発明した温度計、すなわち「ガリレオ温度計」とは言い難いのが事実のようです。 ともあれ、何故か今、「ガリレオ温度計」と言う名で全世界に商品が出回っていて、本品にもその名がついています。
気温の変化が分かる理屈は次のとおりです。涙形容器内の液体は、気温が高くなるとその影響で膨張し比重が軽くなります。反対に、容器内に浮かんでいるガラス球中の液体は外気に触れていないため膨張しにくく、容器内の液体との比較で比重が重くなります。結果として外気温が上昇するにつれ、ガラス球は沈んで行くことになります。
本製品の場合ガラス球は5個で、各ガラス球には18〜26まで2℃刻みの銘板が付いており、この間の気温が分かるようになっています。例えば現在の気温は、容器の上部に“浮いている”ガラス球のうち、“一番下”のガラス球の銘板によって知ることが出来ます。 仮に気温が20℃の場合、18℃の銘板が付いたガラス球は筒の下の方に沈み、残りの4個が浮いている状態となります。この時、20℃の銘板が付いた球がその中で一番下に位置します。 また、仮に全てのガラス球が容器の下の方に沈んでいる場合は、その時の気温は26℃よりも高いことを示します。反対に全てのガラス球が容器上部に集まっている場合は、最下段のガラス球(18℃)よりも低い気温であることを示します。
このようにガリレオ温度計は、正確な温度を測定する為の機器では御座いません。見て楽しむインテリアとしてご利用ください。
サイズ:高11センチ 幅8センチ
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