元々は古典的なミリタリーコンパスの簡易版として製作されたコンパスです。油性液体式コンパスですので、針(目盛板)の収束が速く、ぶれもなく安定しています。英国陸軍の携帯コンパスとして利用されていたコンパスと同等のデザイン・機能をもっていますが、一般向け・安価に復刻したものです。
目標に正確に方向を合わせるには、2枚目の画像のように手前の拡大鏡を立て、その上部にある切れ目(スリット)を蓋に取り付けられた照準線(コード)に合わせます。その時の目盛を拡大鏡を通して読み取ります。
目盛は2種あり、内側の赤い360度目盛では「北から何度」という通常の読み方ができます。外側の黒い目盛はミル目盛と呼ばれ、NATOや自衛隊で使われているそうで、一周360度を6400等分した角度を1ミルと定義しています(目盛は100分の1表記ですので64目盛となっています)。ミル角を利用すると三角比の定義により、対象物の横幅(または高さ)が分かっているときにミル角を読めば、その対象物までの距離が分かります。逆に距離が分かっていれば対象物の大きさ(高さ)が分かることになります。
真ちゅう風の合金製(表面はごく極細かい粒子状に仕上がっています)、直径5cm。
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